初めての一人暮らし。揃えるべき家電といえば「冷蔵庫」「洗濯機」、そしてかつては「テレビ」が定番の“三種の神器”とされてきました。しかし最近では、スマホやタブレットで十分という若い方も多く、テレビの優先度は下がりつつあります。
特に女性の一人暮らしでは、防犯の観点から洗濯物を屋外に干すことに抵抗を感じる方も少なくありません。そのため「乾燥機能付き洗濯機」は心強い味方になります。
本記事では、筆者が実際に使って良かったと感じたSHARP製 縦型洗濯乾燥機(ES-T6GBK)を紹介しながら、女性の一人暮らしに最適な縦型洗濯乾燥機の選び方をご紹介します。
ドラム式と縦型、どちらを選ぶべき?
ドラム式洗濯機のメリット・デメリット
ドラム式洗濯機は「洗濯から乾燥まで1台で完結」「節水性に優れている」といったメリットがありますが、次のようなデメリットもあります。
- 本体サイズが大きく重い
- 引っ越しの際の運搬が大変
- 価格が高め
一人暮らし用の賃貸では、設置スペースや搬入経路に制限があるケースも多く、注意が必要です。
縦型洗濯機のメリット・デメリット
一方、縦型洗濯機は以下の点で一人暮らしに向いています。
- 小型・軽量なモデルが豊富
- 価格が比較的安い
- 設置スペースに柔軟に対応できる
筆者もこれまで複数の洗濯機を試しましたが、買い替えに選んだのはSHARPの縦型洗濯乾燥機(6.5kgタイプ)でした。その理由は、次のセクションで詳しく説明します。
浴室乾燥機との使い分けで電気代と効率を最適化
近年の賃貸住宅では、浴室乾燥機が標準設備として備えられている物件も増えてきました。洗濯物を浴室内に干して乾かすこの設備は、一見便利そうに思えますが、いくつかの注意点もあります。
まず最大のデメリットは、電気代が高くなりやすいこと。浴室乾燥機は広い空間を温めたり乾燥させるため、長時間の運転になりがちで、月々の光熱費に大きな影響を与える可能性があります。
また、使用中はお風呂が使えないため、家族や同居人との生活リズムがぶつかると不便になることも。一人暮らしの場合でも、深夜帯に使うと騒音が気になるという声もあります。
一方、洗濯乾燥機の乾燥機能は洗濯物を直接温風で乾かすため、短時間で効率よく乾燥できます。洗濯から乾燥までを一気に完結できる点でも、時間と手間を大きく削減できるでしょう。
シーンによって使い分けるのがベスト
- タオルや下着など、すぐ使いたい洗濯物は洗濯乾燥機でスピーディに。
- シーツやカーテンなど大きめの衣類は浴室乾燥機を使ってまとめて干す。
- 梅雨や花粉シーズンなど、部屋干しリスクが高い時期は洗濯機の乾燥機能が大活躍。
このように、浴室乾燥機は「補助的な乾燥手段」として考えるのがおすすめです。日常的な洗濯には縦型洗濯乾燥機を活用し、浴室乾燥機は用途やタイミングに応じて併用することで、快適かつ経済的な生活が実現します。
女性の一人暮らしにこそ「乾燥機能付き縦型洗濯機」がおすすめな理由
部屋干し派の強い味方
女性の一人暮らしでは、外干しを避けて部屋干しを選ぶ方が多数派です。特に1階のお部屋では、ベランダでの洗濯物干しに不安を感じることも。
そんなときこそ役立つのが「乾燥機能付き」の縦型洗濯機です。筆者は現在、SHARP ES-T6GBKを使用していますが、部屋干しによる湿気や洗濯物の匂い問題から解放されました。
洗濯物の容量が3.5㎏を超える場合、洗濯と乾燥を分ける必要があります。バスタオルなどの大物は外し、主に綿素材の下着を乾燥機で乾かしています。標準では3時間に設定されるので途中で止め半乾きの状態で浴室に吊るし除湿器で乾かします。
梅雨時期は万全を期すためアンチバクター#PRという洗剤を使用しています。これでほぼ臭わなくなりますよ!
乾燥機能の種類と性能
乾燥機能には主に「ヒーター式」と「風乾燥式」の2種類がありますが、ヒーター式の方が短時間でしっかり乾き、生乾き臭の防止にも優れています。梅雨時期や夜間の洗濯にも便利です。
なお、以前使用していた日立製の乾燥機付き洗濯機は、乾燥温度が非常に高く、湯気が出るほどで途中で止めると洗濯物が取り出せるまでに数分必要でした。その点、SHARP製はすぐに取り出せるので急いでいるときには助かっています。
防水パンや搬入経路の確認も忘れずに
多くの女性向け物件では、防水パンサイズが小さめです。SHARP ESシリーズの幅は565mm(本体520mm)×高さ985mm×奥行590mmとコンパクト。防水パン内寸が530mmあれば設置可能です。
また、引っ越し時も重さ35kgと比較的軽いため、搬入や搬出が楽なのもポイントです。

コスパ重視の人におすすめ!中古・型落ち洗濯乾燥機の選び方
中古市場を狙えばお得に購入可能
筆者が使用しているSHARP ES-T6GBK(ビックカメラオリジナルモデル)は、メルカリで送料込み18,600円で購入しました。
1年使用の中古品でしたが、問題なく使えています。同機種は3万円前後での出品が多い中この値付けは出品者が早く処分したいと焦って付けたのではないかと思うほどの破格値でした。
新品で買うと高価になりがちな乾燥機付き洗濯機ですが、急ぎでなければメルカリやヤフオクを定期的にチェックすると3万円以下で購入できるチャンスがあります。

家電セットはおすすめできない理由
新生活応援の「家電セット」も便利に見えますが、選べる機種が限られており、SHARPの縦型乾燥機能付きモデルは選択肢に含まれない場合がほとんどです。
自分のライフスタイルや設置環境に合った製品を単品で選ぶ方が、結果的に満足度は高くなります。
シャープ縦型洗濯乾燥機・現行モデル一覧(2025年4月時点)
現在購入できるSHARPの縦型乾燥機能付き洗濯機(6.5kg・乾燥3.5㎏)の主な機種は以下の通りです:
- ES-TX6HJ-W 2024年モデル
- ES-TX6J-W(自動おそうじ付き)2024年モデル
- ES-T6HBK-T 2024年ビックカメラオリジナルモデル
- ES-T6JBK 2025年ビックカメラオリジナルモデル
どれも防水パン530mmに対応しており、コンパクトな設置が可能です。布団カバーやシーツなど大物を選択する場合でも6.5㎏あればだいたいの物が洗濯できますよ。安い白物家電は名前を変えるだけで中身が変わっていない場合が多いので旧型でも安ければお買い得です。
ビックカメラの店頭申し込みでは時間指定配送も有料で申し込めますので、時間が無い方は店員に相談してみてください。


女性の一人暮らしに最適なシャープ縦型洗濯乾燥機 総括
女性の一人暮らし、特に1階にお住まいの方には、軽量・コンパクトで乾燥機能付きの縦型洗濯乾燥機が非常におすすめです。外干しのリスクを回避し、室内干しがメインになる生活にもフィットするため、プライバシー面でも安心して使えます。
新品にこだわらず、筆者のように中古市場を上手に活用するのも一つの手。急ぎでなければ、メルカリやヤフオクなどを定期的にチェックすることで、掘り出し物に出会える可能性があります。特にメルカリでは「送料込み」での出品が多く、大型家電でも追加料金を気にせず購入しやすいのが魅力です。
ただし、中古品には故障リスクも伴うため、できるだけ使用年数が浅いものを選ぶことが大切です。
また、現在使用している洗濯機の廃棄には、家電リサイクル券の購入と適切な処分方法が必要です。筆者は車で直接持ち込み処理を行いましたが、重労働による腰痛などのリスクを考えると、回収サービスを利用するのが安全で確実です。
一人暮らしであれば洗濯頻度も少なく、洗濯機は一度購入すれば長期間安定して使用できる家電の一つです。だからこそ、「とりあえず」ではなく、自分の暮らしに合った一台をじっくり選ぶ価値があります。
ライフスタイルや住環境、予算や使い方に応じて、あなたにぴったりの洗濯機を見つけてください。快適な洗濯習慣は、毎日の暮らしをより豊かにしてくれるでしょう。

